先日、60代の男性から
「眠りが浅く、朝起きても疲れが取れないのでマットレスを買い替えたい」
とのご相談を頂きました。
今お使いの寝具や寝室の環境をヒアリングするとマットレスには問題なく、
寝室の環境にも問題は見つかりませんでした。
もう少し詳しくお話を聞くと、どうにも寝苦しくて夜中に起きてしまったり、
布団を蹴飛ばしてしまい寒さで起きることもあるとのこと。
問題はここにありそうです。
寝苦しさを感じたり布団を蹴飛ばしてしまうのは
布団内が暑くなりすぎていたり蒸れている場合です。
そこで敷き寝具ではなく掛布団や毛布、
パジャマについて伺うと毛布の素材はアクリル、
パジャマの素材はポリエステルのフリースでした。
間違いありません、
夜中に何度も起きてしまう原因は蒸れです。
布団内の湿度は50%±5%が良いとされているのですが、
アクリルやポリエステルのような合成繊維は
吸湿性がとても低く布団が暖まってくると蒸れてしまい、
その不快感から寝苦しくて起きてしまったり
布団を蹴飛ばしてしまっていたのです。
私自身、アクリル毛布で寝て起きたらびっくりするくらい
びっしょり寝汗をかいていたことがあります。
それ以来毛布はウールなどの天然素材を使用していますし、
おすすめするようにしています。
アクリル毛布は確かに暖かいのですが、
蒸れて暑いのを暖かいと勘違いしている方も多いように感じます。
ちなみに、なぜウール毛布がおすすめかというと吸湿性にも保温性にも優れていて、
蒸れることもなく布団内をちょうどよい暖かに保ってくれるからです。
ウールは冬のイメージが強いと思いますが、夏場だとウールのブランケットもおすすめです。
ヒツジは寒暖差の激しい場所に生息しているので、
その環境に適応してきたヒツジの毛は暑いときは涼しく、
寒いときは暖かいというエアコンのような働きがあり一年中使えます。
というわけで、今回お客様には私も使っているウール毛布をご案内しました。
また、一緒に綿のガーゼパジャマもおすすめさせていただきました。
後日、夜中に起きることがなくなり
布団も蹴飛ばさなくなったと仰って頂けたので、
スタッフ一同自分のことのように喜んでおります。
ご相談いただき本当にありがとうございました。
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