先日、50代の女性から
「ベッドに入ってから2時間くらい眠れない」とのご相談をお受けしました。
さっそく使われている寝具や生活リズムについてお聞きしましたが
問題は見つかりません。
そこでもう少し詳しくお話を聞くと、
コロナの影響でテレワークになり寝室を仕事部屋にしているとのこと。
今回の原因はここにありそうです。
仕事が終わるとそのままベッドで少し休憩したり、
寝る前にもついメールを見てしまったりしておられたので
オン・オフの切り替えができず、寝室は眠る場所であると脳が認識しにくくなっている
と考えられます。
通常は脳が寝室=眠る場所と認識しているため、
寝室に行くと「これから眠る」というサインを感じ取り自然と眠気がやってきます。
しかし今回のご相談主は、
寝室=仕事という記憶が定着してしまいなかなか眠れなくなっていたのです。
仕事のスペースと寝室を分けるようおすすめしましたが、
お部屋の間取りや家族の都合で寝室以外ではワークスペースの確保が難しいとのこと。
そこで、入眠儀式についてアドバイスをさせて頂きました。
入眠儀式とは睡眠前のルーティンのことで、睡眠前の決まった時間に決まったことを行い、
気持ちを切り替えて脳に「これから眠る」というサインを送るのです。
これはパジャマに着替えたり、
歯磨きをしたり毎日のちょっとしたことで簡単に実践できます。
今回ご案内したのは、
・就寝前にパソコンやメールは見ない(仕事から離れる)
・ベッドに入る前にはパジャマに着替える
・ハーブティーやホットミルクを飲む
・軽いストレッチを行う
の4つです。
もともと忙しい方で寝る前にも仕事のことを考えていらっしゃいましたが、
就寝前に考え事をすると交感神経が刺激され眠れなくなったり眠りが浅くなります。
就寝前はできるだけリラックスしてベッドに入ることが重要です。
もしどうしても考えなければいけないことがある場合は
一度ベッドから降りて考えるようにすると良いです。
ベッドは眠る場所であり、仕事をする場所ではないと
はっきり分けることで眠りに入りやすくなり、眠りの質も上がります。
睡眠の悩みは毎日のちょっとしたことで解決できることもありますので、
お悩みの方はお気軽にご相談ください。
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